こんにちは。
高齢者は屋内での転倒リスクも高く、圧迫骨折等により寝たきり状態になることも珍しくありません。また、寝たきりに近い状態となった場合でも、さまざまな介護支援サービスを受けながら在宅で介護を受けるケースなどに確認しておくべき制度をご紹介します。
家族介護慰労金は各自治体が行う任意支援事業であるため、実施の有無、支給金額、条件についてもバラつきがあります。しかし、要介護者の世帯の課税状況が関係する関係で、担当ケアマネージャーからは案内されないことが多く、「申請が必要な制度」となっているため、ご自身でチェックしていただく必要があります。
支給金額は年間10万円程度です。
以下、堺市の例で対象者となる条件を見てみましょう。
例にあげた堺市では、要介護度が4または5の要介護者が対象となっていますが、自治体によっては要介護3でも対象になっていることが確認できました。政令指定都市に限ってみると45%程度の実施率となっていますが(令和6年4月17日現在)、政令指定都市でない自治体においても実施されている自治体が多数見られました。
また、条件のうち、利用している介護保険サービスの程度にも「半月未満のショートステイの利用」を認める自治体があるなど、差がかなりみられました。
家族介護慰労金という形ではなく、介護費用の負担軽減のための措置や、訪問による介護支援を制度として設ける自治体もあります。「家族介護慰労金は条件にあっていたら申請する」というスタンスで、ご家族にあった支援を受けられることをお勧めいたします。
条件に該当する可能性のある方は一度、自治体のHPをご確認いただくか、福祉課へお問合せください。
神戸市HP「家族介護慰労金の支給」
北九州市HP「家族介護慰労金支給」
広島市HP「家族介護慰労金」