こんにちは。
今回は証券会社や銀行での代理人届の手続きについてご紹介します。
昨今「成年後見人」の制度について、一度後見が開始されると被後見人が亡くなるまで後見が終わらない、後見人に月々費用を支払わなければならない、ということが話題になっています。
とはいえ、成年後見制度は必要な制度ではあるものの、金融機関との日常的な取引ができればそれで足りる、という方には現行の成年後見人制度は負担の重い、使いにくい制度であることは否めません。
そこで、高齢で銀行窓口での手続が身体に大きな負担になるようになってしまった、病気などのために書類への記載が難しくなることが見込まれる場合には、早めに金融機関に「代理人」制度を確認しておきましょう。
今回この記事を作成するにあたって、都市銀行、信託銀行、大手証券会社などは事前手続きをしておくことで代理人による取引が可能な仕組みが作られていることが確認できました。この類の制度は地域格差、各金融機関による格差があるのが現状です。
まずは、対象となる方が現在取引している金融機関等に確認しておくことで、将来のお困り事を解消することができます。ポイントは「いますぐに必要というわけではないけれど、将来的に心配している」ことを伝えること。
代理人制度を利用する場合には、何のために取引をしたのか、クリアに整理し記録しておくことや、家族内での情報共有が後々のもめごとを起こさないためにも大切です。
「認知症になったら?」「外出しての手続きが難しくなったら?」「手の力が弱くなって文字を書くのが難しくなったら?」ということを今一度考えてみましょう。